イケさんのブログ

4歳の息子がいるパパの奮闘記。仕事は教育ITベンチャーに転職したばかり。仕事や教育や子育てについて、ゆる〜く書いていきます。

10/29私塾界リーダーズフォーラム2018に行ってきた!【その2】

10/29私塾界リーダーズフォーラム教育ICTカンファレンス2018に参加してみて

f:id:m-y-m_ikegami:20181103232131p:plain

引き続き、教育ICTリサーチ ブログさんによるレポートと、為田裕行さん(@Hiroyuki_Tameda)のツイートから引用させていただき、自分なりに感じたことをまとめていきたいと思います。

引用元:

教育ICTリサーチ ブログ

為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) | Twitter

教育ICTリサーチ ブログさん、rabe0703さんによるレポート

以下、教育ICTリサーチ ブログさんによるレポートです。
blog.ict-in-education.jp

同僚であるrabe0703さんが書いてくれたレポートも一緒にご紹介。

www.moshiben.com

 

Session2【トークセッション】オンラインとオフラインの融合に向けて

【登壇者】

  • 株式会社メイツ 代表取締役社長 遠藤 尚範 氏
  • スタディプラス株式会社 取締役COO 宮坂 直 氏
  • N高等学校 副校長 上木原 孝伸 氏

個人的に刺さった内容

それぞれの取り組み

N高校。1400人を超えている。不登校ではなく、「非登校」。3つの特徴:1) ドワンゴニコニコの技術を使っての双方向性の授業。2)Slackを使ってのホームルーム。3)人生を変えるのはリアルな体験。通信制高校という仕組みを活用して自由に学びを変えていく。(上木原氏)

スタディプラスは2012年にスタート。勉強の日々の記録をスマートフォンで記録するアプリとしてスタート。全国で同じ目標に向かっている学生さんとシェアできる。勉強時間や進捗を競い合って、励まし合う、コミュニティ。教育カテゴリーのアクティブユーザー数では15ヶ月連続1位。(宮坂氏)

学習塾メイツiPadを使っての一対他の授業を再現できるようにする+こう間違えたら、この問題を解く、というアダプティブも入れている。先生1人対生徒10人くらいの人数比で、授業を再現している。経験の少ない先生でも、成果を出すことができている。これはメリット。(遠藤氏) 

これからの教育現場に求められること

「AIに仕事を奪われるわけではない。AIがしんどい仕事をしてくれて、人間は何をするのか?というのが問題。機械に置き換わった時にリアルになるのは、“これは人がやっているんですか?”ということ。鍛えるべきは人間力、心だと思う」(上木原氏)

「“納得する”というポイントについては、世代によって違うかと思っている。監視カメラなどもそう。馴染めない人たちはいるが、変わっていく。ひとつずつ探っていって、様子を見ながら、と思っている。現時点では、人を外すのは無理だと思ってる」(遠藤氏)

ITが強くなればなるほど、人の部分が明確化していると思う。教育ICTを活用できる人材活用できない人材に分かれてくる。現場の学習塾を回って、現場の環境を変えていくということが必要だと思ってきている。」(宮坂氏) 

N高では、Salesforceで生徒の連絡履歴を管理したり、レポート提出率をKPIにしたり。最終的なレポート提出率と4月〜5月の関係性が関係あることがわかっていたので、強化月間として動いたり、ということもしている。(上木原氏)→おもしろい。先生のノウハウを最大化するためにテクノロジーを使う 

2030年の教育現場

N高は、最初は予定になかった「通学コース」を作った。「N高だったら通いたい」という声が多かった。ポイントは2つ。1)担任は授業をしない。個別の面談を月1回して、個別のコミュニケーションをひたすらとる。2)できるだけ企業とコラボして探究型授業をする。(上木原氏)

何のためにICTを入れるのか、ということを考えるようになる。世の流れとして、働き方改革。学校関係で言うと、N高さんのような働き方になっていくのでは?」(遠藤氏)

ポートフォリオが大学入試などでも使われるようになっていくが、それについては「インスタでできるな」「Twitterでできるな」という感じもあった。もう器は揃っているようにも思う。(宮坂氏)

8年間のスタディプラスが蓄積した学習データは、それを使って先生がどのように指導すればいいのか、などというふうに使われる。「東大に入る子はどんな勉強法…」というような類型化はまだ難しい。(宮坂氏)

↑あ、しまった、これ、6年間ですね…。失礼いたしました。この蓄積した学習データをどう使うか、というのは興味あります。先生方の見とりと近い結果が出ているのか、少し違うものが見とれるようになるのか。うまく使って、先生方の仕事をよりパワーアップさせられる可能性があるのではないかな、と期待をしています。これ、まさにオンラインとオフラインの融合だな、と思いながら聴きました。

まとめ

これまで塾予備校の現場で感じてきたことと、今現場を離れてICTツールを現場の先生方にご提供しながら感じていたことと、まさにリンクしていました。上木原氏の「鍛えるべきは人間力、心」というのは共感しますし、ここを鍛えるためのコンテンツやノウハウの強化が、実は塾予備校の「緊急ではないが重要」なミッションではないかと思います。

また、オンラインとオフラインの融合はICTを活用する中で生まれ、その可能性は多岐に渡ると感じました。そしてデータを取りデータを活用することで最適化・効率化が可能になるのであれば、意図的にオペレーションシステムを構築する必要があると感じました。

 

素晴らしい機会だったので、今後も継続して参加させていただき、アップデートしていきたいと思います。

 

【その1】もご覧ください。

 10/29私塾界リーダーズフォーラム2018に行ってきた!【その1】 - イケさんのブログ